なんとなく、今朝のこと。

出来たばかりの本たちがやってきた。2000冊。
置き場は二階なので、運送の人に一階に荷下ろししてもらって
それを二階まで自力で運ぶ。階段なので、なかなかつらい。
多いときは、100往復する。

この作業は出版をやるようになって、恒例の儀式のようになっている。
ひと月前も、この儀式をやった。
(真夏だった、、、過去最高に大変だった、、、)
これがなかなか大変な儀式なので、毎度毎度びくびくする。
経験値が増える度に、びくびくが大きくなっていく。
当日、雨は降らないだろうか。体調は万全だろうか。
暑くないといいな。など、まずは当日の環境のことを考える。
次に、全体の体積や重さのことを考える。
1冊の大きさ・重さを測って(束見本の状態)
1冊×冊数を想像する。
そして、置く場所を考え、整え、スペースを確保する。
このくらいになりそう、と分かった瞬間、
すこしホッとすることもあれば、恐怖に変わることもある。

今回はというと、すこしホッとした。
本のサイズも小さめだし、たいした厚みもない。
雨も降らなさそうだし、少しだけ涼しそう。

包みあたりの冊数(何冊単位で包まれているか)がわかるのは、当日。
現物と対面したとき。
それを抱えたときに、一度で何冊持てるかが確定する。
同時に、往復回数もわかる。
今回は、20冊単位だった。
一度に4包持てたので、80冊いけそう。
ってことは、25往復!(前回は100往復)
余裕だ。

でも、予想は裏切られた。
はじまって間もないのに、息切れが激しい。
そういえば、今日は湿度が高い。
気温の高さより湿度が苦手なので、困った。
気を付けてゆっくりやってみたが、足腰や力の問題じゃない。
湿度の高さによる暑さが、単純にきつい。
といっても、たかだか25往復。と思ってたら、
一階への荷下ろしが終わった。
運送の人は、荷下ろしまでが仕事なので
「おつかれさまでした、ありがとうございました!」
と伝えて帰って頂くことにしようと思ったのだが、
なんと!ちょっと手伝ってくれた。
申し訳なく思いつつも、甘えてしまった。
おかげで無事に終了し、また一つ学習した。


舞台裏を書くのは得意じゃないので、
これまでもあまりやってこなかったし、
たぶんこれからもあまりやらないような気がしている。
ただ今回はなんとなく書いてみようと思ったのは、なんでだろう。わからない。
苦労話を書きたいわけでもなく、いい話にしたいわけでもないし、舞台裏を書きたいわけでもない。
たぶん、この作業が本を作るということに少なからず影響しているように思うから、
ちょっと記録しておきたくなったのかもしれない。
部数のことだったり、厚みのことだったり、これから先のことを考えたり、
いまのやり方の不備を改善しようとしたり、無理なことはしないようにとか。
諸々の健全性を保とうとすると、本という物体そのものが変化していく感じがする。
それでいいと思っているはずなんだけど、まだ理解が追い付かない。
本当にいいのか。いや、いいのか。

世の中に、今よりいい方法があるのは知っている。
見えるように過ごすこと、見えないように過ごすこと。
今の自分にとってどちらがいいのかわからないが、
現状、前者を選択していることについてもう少し考えたい。




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